ベースマガジンへの投稿
10/24(土)、潮と主婦仲間3人のロックバンド「FLAP JACK」 は、生まれてはじめてのライブハウス体験&コンテスト出場で、はちゃめちゃな 一日を過ごしていました。 MIKI楽器が運営、サンケイ新聞・大阪新聞主催の「社会人バンドコンテスト」 の二次予選(in梅田BANANAホール)に、どういうわけか出ちゃってたん ですよ〜〜。 夏前に、うちのダンナがMIKI楽器で応募用紙をもらって来たときには 正直「なーに寝言ゆうとんねん」って感じでした 。だってその時点で結成1年、 全員初心者やし一ヶ月に正味4時間くらいしか練習時間も取れなくて、 謙遜でもなんでもなくドドドドドへタクソ(笑)なのにテープなんか送っても ムダやし。 そのうえ結局リードギターが欠席の時の録音テープしか録れなかったのに、 まさかまさかテープ審査通るなんて・・・ぃええぇぇ〜〜えっ!?! むちゃむちゃオカシイやないですか〜、今年は894バンドも申し込みあった っちゅうのに、テープ予選通過125バンドの中に、なんでうちが入んねん? たぶん、6日間もある二次予選の構成上「お笑い」な出し物もひとつ欲しかった んだとは思うけど、ハッキシ言ってわたしらビビリまくりでしたよー。 二次予選はちゃんと観客も居てはって、しかも2曲演奏せなあかんのに、 テープにとった1曲しか出来ない奴ら出場させるって、ある種の拷問に近いっすよ。メンバーに予選通過の報告してから「とにかく出ようよ」って決まるまででも 「ヘタやのにぃ」「人前でやるつもりなかったのに」「練習時間も取れないし」 ・・・って大もめにもめて、やっと落ち着いた時・・・っちゅうか本番の たった一週間前にまた大問題が! ドラムのクミさんのお義母さんが重病で入院したので、練習も来れないし、 本番にも出られないかもしれない・・・とゆう事態になってしまったんです。 ヘボベーシストの潮はいっつもクミさんのリズムを頼りにしてたので、 もぉ大ショックでした。一時は出場不可能かもって思いました。 朝のリハーサルはうちのダンナ(高校時代にパーカッションしてた)がドラム の代役をして、本番1時間前にクミさんが駆けつけるってことで、 なんとかスケジュールを立てて、なんとか本番当日にこぎつけたんです。当日の朝、リハの1組めを見た瞬間、ギターのカワイさん・エトウさんと潮の 3人は、マジでその場から脱走したくなりました。出るバンドみんな, めちゃめちゃ上手いんですよぉ! そりゃそーか、みんな「学生時代から10ン年 バンドやってます」とかゆう人ばっかりなんですから。去年初めて楽器持った、 なんてやつ、完全にわたしらだけだよ〜〜。どないすんねん、これは。 ホールにどんな感じで音が響くのかもわからない素人のリハはサンザンの出来で 満足に歌を歌うことさえ出来ず「マジ、逃げようぜ!」な気分。絶体絶命! でも潮は「クミさんがドラムやってくれるんやったらどーにかなるぜ」と それを頼みの綱にしてたんです。 ところが、昼にエトウさんのPHSに電話が入って、 「子供が怪我して2針縫ったから、もう今日は行けない」って。 うわ〜〜、そんなん困るぅ〜。いろんな方法(うちのダンナを子守りに派遣する とか)を考えて電話で伝えても「子供の機嫌が悪いから無理」と言われるし。 来られなくて仕方ないなぁ、子供の面倒みるのが主婦の本分やし・・・と思う 反面、出場決まってからの2ヶ月間は、ヘタなりに100%の力が出せるように みんないろいろ制約ある中で頑張ったのに、このまま4人で演奏する機会も ないまま終わるのか・・・と思うとめちゃめちゃ悔しかった。どーせ出来ないから気にすんな、って自分に言い聞かせても、もう指は動かん、 声も出ーへん、帰りたい帰りたい帰りたいよーぅ・・・泣きべそ状態(マジで) 楽屋でチューニングしてるとき、突然「ごめんな! 遅なって!」 なんと、クミさんがなんの連絡もなく直接楽屋に飛び込んできたんです!! そんな芝居じみたことするつもり、ほんまはなかったんやけど、 思わずクミさんに抱きついて泣いちゃいました。 電話でみんなにちょっとキツめに説得されてカチンと来て、逆に勇気が出たのと、 お母さんが落ち込んでるのを見て子供さんが「行っていいよ」と言ってくれた (な、泣かせるぜぇっ!)ことで、ギリギリの時間で飛び込んで来れたそうです。 落ち込み度100から急展開で、バリバリ全開のパワー120になったとこで うちのバンドの出番が来ました。やっぱり、ちゃんとしたライブハウスの舞台で緊張しないわけはなくて、 みんなちょっとずつ間違えたし、いつも練習してたようには出来なかったけれど、 すごく嬉しかったし、なにより潮は歌を歌うのがすっごく好きになりました。 何人か「なんでこんな下手なバンドが二次予選に出てんや?」って軽蔑してる 笑い方の人が居るのもわかりました。今ここに4人が立ってるまでの経過を 知らなければ「信じられないような下手な演奏」に聞こえるだろうことも メンバーみんな、ちゃんと認識してました。 でも、それでもみんな、2曲演奏し終わったとき、最初に言い合ったことは 「4人で出られて良かったね!」 のひとことでした。みんな安心した、幸せな気持ちでした。 こんな下手にしか出来ないなら来なきゃよかった、なんてぜーんぜん思いません でした。 たぶん他の出場バンドの中には「ヘタクソなバンドが遊びに来るのは許せない」
って思うプロ志向の方もいたと思うけど、わたしの予定では(笑)厚かましくも
来年も出るつもりです。来春には御主人の転勤があるかも・・・とか先が未定な
メンバーも居たりするけど、来年夏までには、新しい曲2曲以上は出来るように
がんばって、テープ送るだけでもぜったい挑戦はしてみたいです。
もちろん本選大会には行けませんでした(あたりまえやん)ので、
また、来年に向けて、がんばるです!! |