★P・O・P★
”princess of princess”
〜フロドは「姫中の姫」である…という危険思想のページ(笑)。

(原作未読者の方にはネタバレあり:ご注意を)


原作「指輪物語」には「女性キャラが少ない」ということは古くから言われています。
そうかな〜、エオウィンとか活躍する女性キャラもいるし、ロベリアなんてクセモノおばさんも
いるし、人材不足ってことはないんでないかい?…とも一瞬思った私でしたが、
ハタと思いつきました。

物語全体に渡るヒロイン…いわゆる「お姫様キャラ」が不在じゃん!

姫キャラの条件として思いついたことと言えば……
(1)まず、美しいことが必須。
(これは物語の姫キャラに関してで、実在の王室・皇室の姫とは関係ありません(^_^;))
(2)気品があり、たおやかであること。
(3)皆に守られる(助けられる)こと。(それも周囲が自発的に助けたくなるんである。)
(4)存在するだけで周囲(王子様とか騎士とか、ね)を幸せにする存在である。

指輪物語の中での「姫」は、出番は少ないけどやはり、アルウェンでありました。
(1)と(2)は苦もなくクリア。(3)に関しては出番が少ないのでちょっと不明(汗)。
(4)は、いちお〜「王様一人だけ」は幸せにしてあげたので、ギリギリクリア。


が、しかぁし!
映画「ロード・オブ・ザ・リング」には、まったくもって「姫キャラ」が不在です!
まずアルウェンさん! 映画の登場の仕方、思いっきり「姫を放棄して」ますよ。
深窓の令嬢・エルフの王女のくせに、お馬に乗ってパッパカパッパカと気軽に
お出かけしちゃ〜マズイんじゃないですか〜?「アラゴルンが王になるまで結婚はさせない」
っちゅうてる頑固親父エルロンド様が、そんな危険な役目に娘を行かせるなんておかしいっしょ?
まあ、原作の「追補編」にしか出てこないアラゴルン&アルウェンの恋物語を
早めに説明しようという意図はわかるけど、「馬に乗ってお迎え」はどうかと……。
極めつけは、「恋人の首筋に刀を突きつけ」るなんて!
アルウェンさん「姫キャラ失格」(笑)。


残る姫キャラ最有力候補・エオウィンさんの場合です。
彼女は第2部からの登場になるので、今は原作に即して考察していきます。
エオウィンはローハン王国のセオデン王の姪です。が、両親を早く亡くすし、
セオデン王の方は戦で息子を亡くすし…で、兄のエオメルと二人
セオデン王の実子同様に育てられています。家柄的にはお姫様合格!
容姿の点でも、小説の随所に「美しい・美しい」と描かれてますので、これもOK。
国民や騎士達にも好かれ、兄エオメルにも溺愛されているので(4)もクリア。
問題になるのは(3)です。……はたして、エオウィンさんに「助け」は要るのでしょうか?(汗)
(以下1行、ネタバレ注意)



第3部の合戦で、敵のボス格の「○ズ○ルの首領」を倒しちゃう姫なんスよ〜!


肉体的・戦闘的には「助けは不要」ですよね(^_^;)。
元々原作でもエオウィンは、女であることの枷や、待ってばかりの自分の役割の檻を
打ち壊したくて「戦う乙女」なのですから、現代の映画で、まかり間違っても
エオウィンさんが「姫キャラ」として描かれることはあり得ません。

では、映画「ロード・オブ・ザ・リング」に姫キャラは不在なのでしょうか?
い〜えい〜え、いるんですよ〜、それが〜。
さあ、その人の名は……



フロド・バギンズさんです!
(パンパカパ〜ン♪おめでとう、フロドさん。……え、嬉しくない??(^_^;))


「ロード・オブ・ザ・リング」1度目の鑑賞中、前半、私はな〜んか違和感を感じていました。
「フロドってこんなに弱っちかったっけ?」
塚山や暴れ柳のエピソードがカットされているにしても、風見が丘でも裂け谷前の渡しでも、
原作のフロドはちゃ〜んと敵に反撃してたのに。映画のフロドは逃げるだけ。
ホビットの友だちはもちろん、アラゴルン(馳夫さん)や、はてはエルフの姫君まで
みんなフロドをかばい、フロドを助ける。これって、本来「姫」の役割では?(笑)。


観ているうちに、だんだんわかってきました。フロドは主人公=ヒーローじゃなく


主人公だけど「姫キャラ」なんです(汗)。


演じるイライジャ・ウッドの力に負うところが大きいですが、姫の条件全部満たしてるし!
美しいし(ホビットの中では浮いてます)
気品があるし(エルフよりエルフ的)
皆が命張って守るし(指輪所持者ってだけじゃないよね、あの勢いは)
皆に好かれてるし(…いや、少なくともサムはね…)
この映画でフロド以上に「姫」なキャラクターは他にはいません。
この点について、ものすごく的を射た言葉をある掲示板で拝見しました。
「ボロミア同盟」の盟友である小梅さまのこのお言葉です。


『あの美しさ、気品、たおやかさ、可愛さ、弱弱しさ、触れなば落ちん風情、
あれ以上の姫を私は人生において見たことがないっ〜〜とまで、叫んでしまいました。』



本当にその通りです、小梅さま♪
「ヒーロー」としてじゃなく「姫」としてなら、この映画のフロドは最高の主役です!

仲間が9人に増えてからの、フロドさんの姫っぷりにはますます拍車かかってます。
モリアの坑道でもすごかったのなんの。
原作では、トロルの足に一太刀反撃するはずが、映画のフロド姫は逃げてばかり。
残る8人のナイト(?)たちは、口々に「フロド!」「フロドォ!」と呼びまくる。
トロルの槍に刺されたかと思った時の、みんなの落胆の表情といったらもう…。
メリピピは自分たちの小ささもかえりみずトロルに飛び掛っていくし。
…そして、フロドが生きてたとわかったときの喜びよう。
「あまり心配させないでくださいよ、姫。姫に何かあったら僕達もう生きていけませ〜ん」
まるでそんな感じに思えたのって、私だけ??>わはは、私だけかも(^_^;)

最初は「なに〜、フロドもうちょっと反撃してたじゃん、原作ではさ〜(怒)」と
少し怒り気味で観ていた私だったのですが、あまりにも…あまりにも
イライジャ@フロドのお姫様ぶりが美しくてはかなげでプリティーだったので、
途中から考えを変えました。


映画版フロドは姫キャラのほうがいいかもしれない!

そしてそして、(以下、ネタバレあり)第3部に出てくるはすの「究極のお姫様シーン」
に向かってサム(@ナイト役)と共に姫路線を突っ走ってほしいっす。



(以下、ネタバレ)
ある事件によりサムと離ればなれになり、高い塔の一室に囚われたフロド姫。
オークの身体検査で身ぐるみはがれ、拷問を受け、絶体絶命。
そこに身を賭して「姫を救いに駆けつける」ナイト役サム。
仲間割れでオークが味方同士争っているスキにぐったりした姫を見つけるサム。
サムの優しい腕の中に身を投げ出す姫。
そして、姫の額にキスしてサムは言います。
「さあ、目ぇさましてくだせえ、お姫様」…と。(←セリフ違うってば!)

ううっいかん、今から映像を想像しただけで鼻血が…(汗)。>完全に壊れました、ワタシ(^_^;)


フロド〜! このままずーっと、姫キャラでいてね〜っ♪

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