Beat Kids 撮影見学&エキストラ参加日記

2004/08/11 (水) 映画・初見学(東大阪玉川高校)

 11月に出る本の手直し〆切があったりして、なかなか撮影見学に行けずにいたのですが、今日初めて行って来ました。
今日はどうしても見学したいな〜、と思ったのは、太田知事が先生役でピアノ演奏を披露すると聞いたから。かなり野次馬根性です(汗)。

 学校場面の撮影現場は、東大阪の玉川高校。学校が統合されて廃校になったばかりの所だということで、施設(ピアノや机・椅子等)も揃っているしまだ綺麗だし、撮影にはうってつけな場所でした。

 撮影現場の音楽室は5階。エレベーター無しでのぼるのはかなりキツかったです。現場(音楽室周辺)について驚いたのは、人の多いこと! カメラ関係だけでも、実際の撮影監督さん(カメラを覗いている方)以外にも助手さんが何人もいるし、助監督さんも複数、ほかにも録音チーム、照明チーム、ヘアメイクチームなどなど、もう数え切れないほどの人たちが働いていました。

 そして肝心の役者さんたち。今日は、主役の森口くん(HUNGRY DAYS)のほか、細井先生役の渡辺いっけいさん、七生役の相武沙季さん、西先生役の米谷昭良さん、そして脚本にはないけど小山先生(?)役の太田知事さんなど、がいらっしゃいました。あと吹奏楽部の同級生役の女の子たち(脚本段階で名前が全く変えられてしまってるので誰の役なのかわかりませんです)と武司役の方もいました。

 七生役が女の子〜? と不安を感じてる読者さんも多いと思いますが、細井先生と対決する場面の七生、すごくカッコ良かったですよ。相武さんはきりっと凛々しくて、学ランがとても似合ってました。(その学ラン、ちょっと普通のと違うのですが、それは映画を観てのお楽しみ♪)

 最初は監督さんの後ろで練習風景(?)を見せていただいていたのですが、知事の取材をしに来た報道陣が山のようにいたせいもあって、途中からは邪魔にならないように、録音班の部屋で機材についているモニターで様子を見せてもらっていました。
 初めての見学、慣れない場所だし他の方みんな忙しく働いてらっしゃる邪魔になるんじゃないかと、ちょっとへこんでいたのですが、ヘアメイク担当の方や、渡辺いっけいさんのマネージャーさんや、朝日放送のプロデューサーの方がいろいろ話しかけてくださったので、楽しく過ごさせていただきました。


2004/08/12 (木) 英二の家

 昨日で味をしめたので、2日連続で撮影見学に。

 今日は英二の家のシーン。守口市にある古い文化住宅(空き家)を使ってのロケでした。
 

 いや〜、ほんまに、着いたときビックリするくらい「英二の家」そのもので。どうやってこんなところ見つけたのかなぁ、と驚きました。おあつらえむきに、両側の家も空き家らしく、控え室に使っていたようで、父ちゃん役の豊川悦司さんや、お母ちゃん役の余貴美子さんが隣と撮影用の家を何度も行き来していました。周辺はごく普通の住宅地で道を通る人も多かったのですが、まさか豊川さんや余さんが中にいるとは、思わないだろうなぁ(笑)。

    

                          
 最初、一瞬だけ家の中を見せてもらったのですが(イメージどおりの家で感動です!)、カメラに映りこまないように居るのは難しいので、今日も録音機材のモニターを見せていただきました。2日続けてお世話になったので、録音の方ともお話させてもらえるようになり、いろんな裏話をお聞きしました。
 でも、技術関係のことはあまりわかってなかったりして…(汗、うちの夫だったらちゃんとお話わかっただろうに(録音機材とか好きなんです)残念)
      

 直接は見られなかったものの、中での撮影は順調のようでした。最初(脚本読んだ段階で)「え〜、このセリフを豊川さんが言うの〜っ!?」と思った超お笑いな場面も、すごく自然に演じてくださっていました。さすが役者さん、外見あんなにカッコ良くてもちゃんと「ダメおやじ」も演じられるんですね。今から、その場面を映画館の大画面で観るのが楽しみです、ムフフ。
   


2004/08/23 心斎橋グランカフェにて

 撮影見学3日目は、ロック・ファイトのシーン。…といっても原作とは少し違っていて、ライブジャックをしたビジュアル系バンドに目をつけられて(?)エイジだけがそのバンドの助っ人としてロック・ファイトに出るという設定。したがって今日のメインはHUNGRY DAYSではなく、ライバルバンド(これも名前変わって『ブラック・フェニックス』)役の杉浦太陽くんと弟くんのバンド。

 エキストラの何割かは太陽くんのバンドのファンの方達なので、ライブ会場(心斎橋グラン・カフェ)は自然とノリノリな雰囲気になっていました。
今日は、ただの見学ではなくエキストラ出演するトオルとバンド友達の付き添いで来たのですが、ついでに連れて来た弟のススムも観客役のエキストラに入れてもらったので、お父さん以外全員映画のどこかに出演することになりました。

 トオルたちは、一応、ロック・ファイトの出演バンド役(楽屋でスタンバイ中)。観客役よりも上映時に見つけやすいかと思ったのですが、出演カットがたぶん2カットしか無かったので、カメラからの角度によっては、ほとんど映ってない可能性もあります。観客役のほうが良かったかもしれないなぁ。

 モニターを見せてもらったワンカットでは、大写しの太陽くんたち(バンド4人)の背後に、背後霊のようにトオルたちがちっちゃく映っていました。そのシーンで、うっすらと白い浮遊霊のように上下している細い物体が見えましたら、それはトオルのスティックです(汗)。たぶんトオル、顔は映ってないっぽい(苦笑)。
 


2004/08/25 大阪城公園ロケ

     
 大阪城公園の野外ステージにて、ライブジャックの場面の撮影です。本来の場所はアメ村の三角公園なのですが、撮影が入るのは(狭すぎて)無理ということで、大阪城公園になった模様です。
 今日のエキストラには児童文学作家の上坂和美さんが来てくださっていました。野外ライブの観客役なので、たぶん上坂さんが最年長の参加者かと思っていたら、大阪府の広報を見て参加してくれた初老のご婦人もいらっしゃいました。エキストラの皆さんは映画のあらすじ自体は知らないので「これから悪者がライブを乗っ取りにくるのよね」とか、間違った情報が飛んでいて、訂正したりもして。

 エキストラの拘束時間が長すぎて参加は無理でしたが、大阪城なら散歩がてら…ということで、北ふうこさん(と子供さん3人)と、おちまさこさんも遊びに来てくださいました。

 ライブをやってる後ろ側、道路一本隔てたところのベンチに座って見学していたのですが、の〜んびり観てる途中でスタッフの方の衝撃のひとこと。「風野さんチーム、さっきから映ってますよ〜(笑)」 うぎゃ〜、完璧に油断した顔してましたやん、ずっと(汗)。エキストラ参加の予定じゃなかったから服装もテキトーやし(ワルモノTシャツなんか着てってしまった…)
 一瞬ビビりましたけど、ふうこさん親子も思いがけず参加できて良かった、と思うことにして、それ以降はシャッキリ顔(?)でちゃんとお芝居することにしました。「風野さんチームもノリノリで」とか注文もつけられまして、思いがけず『エキストラ初参加』ということになった一日でした。


       
 画像ちっちゃいし、ぼやけてますが、日陰で出番を待つ主役HUNGRY DAYSの皆さん。
 プロモーション的には、それが当たり前なんでしょうけど、ライブジャックの曲目が『ROCK'N ROLL』じゃなくて、ハングリーのデビュー曲になっていたのは、個人的にちょっと違和感がありました。ん〜〜、なんていうかね、実際に作られる映画は『もう、私の脳内で上映されてた、あの映画とは違うものなんだな』と痛感させられて、ちょっとだけ寂しかったのでした。


2004/08/30 エキストラ参加1日目(文化祭シーン)

 ついに、自ら出演する日がやってきました。場所は旧玉川高校、エイジたちの通う高校の文化祭の日、という設定です。
台風の具合が心配されたのですが、思ったより進行速度が遅かったためなんとか撮影は出来ました。

 午前中は屋上(といっても4階建て校舎ではなく1階建ての倉庫っぽい建物)でライブを始めるビート・キッズを見つけて、文化祭の観客たちが中庭に集まってくるシーンの撮影。
スタッフの方に前の方に連れて行かれちゃった(映るように配慮してくださった)ので、慌てて駆け抜ける細井先生役の渡辺いっけいさんを至近距離で見ることができました。今日は正式なエキストラとして来てくださっていた、おちさんとお嬢さんも、隣に映っているはずです(たぶん後頭部と背中あたりが)。

 時々強い風が吹いたり曇ってきたりもしながら、屋外のシーンの撮影が続きます。文化祭の劇の衣装(めっちゃ暑そう)を身につけた吹奏楽部の友人役(原作でいうと武司や望たち)のエンドロール(主要キャラが主題歌の一節を歌い踊る)撮影のバックで踊ったりもしました。

 昼食のあと、今度は体育館での撮影。文化祭の英語劇(原作にはありません)のシーンだそうです。
 最初、おちさんと一緒に座っていたのですが、途中「風野さん、こっちの方が良く映りますよ〜」と呼ばれて、一人だけ最前列の教師軍団が座っている隣に行くことになってしまいました(そ、そんなに良く映らなくってもいいってば…(汗))。

 最前列の教師役の方々は本物の俳優さんばかりで、カメラに映るシーンも多いようなので、その隣ってことでガチガチに身体が硬直してしまいました。後ろの席からヤジを飛ばす役の方が居て、スタッフさんから「ヤジが飛んだら、前の方の人は自然に振り向いて」と言われ、振り向こうとしても首がこわばってロボットみたいな振り向き方しかできなかったり……セリフも目立つ動きも何もないエキストラでも、カメラに近いってだけで死ぬほど緊張しました。

 掲示板に書き込みをしてくださっていた豊川悦司さんファンの皆さん(三人組)ともお会いすることができ、前日岸和田で行われた、だんじりロケの様子も聞くことができました。豊川さんはだんじりの上で跳びはねる「大工方」を楽しげにカッコよく演じてらしたそうです。原作には直接的にそういうシーンは無いので(漠然と、引越し前の家に居る頃はだんじりに関わっていただろうという設定だけはありましたが)映画のどのあたりでそのシーンが使われるのか、私も楽しみにしています。

 屋外での撮影は結構暑くて疲れましたが、それよりも、これからどうするのかわからないままの待ち時間が多くて、待ちくたびれた一日でした。


2004/08/31 エキストラ参加2日目(文化祭シーン)

 幸いなことに、台風は夜のうちに大阪を通り抜け、昨日以上の晴天に。
エキストラが足りないとHP掲示板で告知したら、急遽プレアデス同人の石川さんがお友達を2人連れて来てくれることになりました。
 最寄りの駅前で待ち合わせて行ったのですが、そこに案内係でいらしたスタッフの方の話では、昨日よりハードスケジュールな予感が。

 この日は、まず体育館のシーンからの撮影。
 文化祭の英語劇で、観客のリアクションが必要な場面を撮りました。またまた最前列(しかも渡辺いっけいさんの隣!)の席に連れて行かれてしまったので、隣の席になった石川さんも一緒に、カメラが目の前を横切る(レールに乗って移動する)たびに緊張のあまり硬直していました。もう〜『自然なしぐさってどんなんだっけ?』と、わけがわからなくなるくらい緊張しちまったです(汗)。

 外のシーンは、屋内に比べるとカメラが遠い分だけ気楽。そのかわり、台風一過の晴天で、日なたに立ってるとジリジリ焦げそうなほど暑い! 日焼け止めは塗っていたのに、腕が一瞬でヒリヒリ日焼けしてしまいました。

 昨日がライブシーンのメイン場面だと思っていたのは間違いで、今日がラストシーンの撮影だったらしく、何度もいろんな場所に移動して、主題歌に合わせて踊らされました。
 制服を着た高校生役、私達のような文化祭来場者役、先生役、ユニフォームを着た野球部員役などに、今までにエキストラ出演していた春日丘高校声楽部、淀川工業高校吹奏楽部の皆さんも駆けつけて、昨日より盛大にライブシーンが撮影されました。
 何度も場所を替えて同じカットの撮影があり、「もう、これで最後だろう」と思って、力一杯ノリノリで踊ったのに、「じゃあ、今度はこちらに移動してもう一回」と言われ、思わず倒れそうになったりしました。
 石川さんたち3人組も、あちこちに連れて行かれて、結構目立ちそうな位置に立たされたりもしたらしく、映画完成の暁に石川さんを探すのも楽しみのひとつです(笑)。

 踊りつかれてへろへろになっていたところに、プロデューサーのOさんが来て「撮影終了後、メイキング用のインタビューを撮りたいんですが…」と言われ卒倒しそうになりました。……む、む、ムリ、今日は絶対に無理っす…。髪の毛汗でぐちゃぐちゃやし、化粧も剥げまくりやし…というか、脳みそが直射日光で煮えてるので思考力が……。
 6日の舞洲ロケの日に必ず行きます、ということで、今日のインタビューは勘弁してもらいました。

 撮影終了後、たまたまラジオ番組(HUNGRY DAYSが出演している)のリスナーさんがほとんどの控え室に入れられていたため、HUNGRY DAYSの皆さんのファン感謝握手会の列に巻き込まれて、私達も彼らと握手することに。ま、ええやん、まだ一度も握手してなかったしぃ〜、若い男の子と握手する機会なんてめったに(いや絶対に)ないしぃ〜、と思い「頑張ってね〜」と握手しまくっていたら、通りかかった助監督さんに「風野さん、何やってるんっすかー?(笑)」と呆れられてしまいました(爆)。

 昨日はエキストラ用の景品をいただくのは遠慮していたのですが(自分用のTシャツは既にGET済み)、今日はかなり労働したと思うので、お父さんの分のTシャツを貰って帰ることにしました。LLサイズの箱の前で、どの柄にしようかどの色にしようか迷っていたら、またスタッフの方に「風野さん、何やってるんっすかー。Tシャツやったらいつで送りますのに」と呆れられてしまいました。ふぇ〜ん、列を乱してごめんなさい〜、でも自分の労働の成果として自分で貰って帰りたかったんだよう(汗)。


2004/09/06 舞洲アリーナロケ(マーチング・コンテスト)

 映画中盤の山場であるドリル・フェスティバル(映画ではマーチング・コンテスト?)のシーンで、ドラマ部分の撮影としては今日がラストの日だということで、見学に駆けつけました。(それとインタビューの件もありましたし)。

 前日まで原稿をやってたので、朝から撮影あることは知ってましたが、着いたのはお昼過ぎ。ちょうど会場外で「演技が成功に終わりみんなで喜んでいるシーン」を撮っていたので、そのままその場で見学。


   
 あれ? なんかキャストのみんなの衣装に見覚えが……と思ってよ〜く見てみると、トオルの所属しているM市青少年吹奏楽団のマーチングスーツじゃないですか! そういえば、楽団の先輩がエキストラで出るって聞いたような気がするけど、これだったのか〜。吹奏楽部編(前半)主要キャストが勢ぞろいしてるし、エキストラ(勧誘に来る大学生役)で陣内智則さんも出演してるし……ロック・ファイトのシーン(のトオル)より、先輩達のほうが大きく画面に映りそうだわ(汗)。
 陣内さん(紫色のジャケットを着てます)の飛び入り出演はMBSの「ちちんぷいぷい」の取材だったようで、午後6時前の休憩のとき、控え室で見ることが出来ました。一応なんとか見れて良かったんですが、毎回毎回、私が出かけてる日に限って「ビート・キッズ」の話題が取り上げられているなんて、タイミング悪過ぎ(泣)。


    
 七生ちゃん(相武沙季ちゃん)と仲間たち。外の撮影からアリーナ内に戻る移動中に、ちょっと立ち止まって写させていただきました。主役の森口くんが目立たないな〜(バスドラムを持ってる子です)。もう一枚くらい、もっとちゃんとしたスナップを……と思っていたら、デジカメの電池が無くなってしまいました(泣)。ちくしょー、マーチングのシーンも撮りたかったのになぁ…。

 演奏(マーチングシーン)でも、中身は淀工の生徒さんに変わったものの、マーチングスーツはM市吹のものが使われていて……思わず去年のトオルたちの演奏(トオルはバスドラムだった)を思い出してしまいました。

 音は先に録音されたものを使っていましたが、パーカッションはみんな実際にも音を出していました。七生はじめ、主要キャストはパーカスに集中していて、ほとんどが吹奏楽初心者ですが、そうは見えないほどきちんと演奏してくれていました。
 オープニングに『マーチ・エレガント』を途中まで演奏し、突然ジャズっぽいノリのいい曲に変わります。選曲もいい感じで、本当にコンクールに出ても大丈夫かもしれません。
 撮影にはクレーンカメラを使ったり、床にレールを敷いてカメラを滑るように動かしたり、ひとつのフレーズをいろんなアングルから撮っていたので、画面ではどんなふうに見えるのか想像がつきません。
 淀工のみんなの動きも素晴らしくて、中盤のクライマックスシーンの出来上がりが楽しみです。

 今日は見学だけのつもりで、途中までは沙季さんのお母様とご一緒させていただいて見ていたのですが、お母様たちが帰られたあと、人手不足で手の空いたスタッフの方まで駆り出されているような状況になったので、またまたまたエキストラに参加してしまいました。最後のほうには、見学に来ていた(今日は出番のない)HUNGRY DAYSのほかの3人までもがエキストラ参加! 公開された暁には「ウォーリーを探せ」みたいな感じで、ハングリーのメンバーがエキストラしているところを探してみてください。

 メイキング用の原作者インタビューもあったんですが、あがってしまって、何しゃべったのかすっかり忘れてしまってます。うう、できればDVD購入の際も、メイキングのその場面だけは飛ばして見てくださいね。

 エキストラの皆さんと一緒に駅までの送迎バスに乗せていただいて帰りましたので(そうしないと家に帰れない時間だった)、撮影最終日なのにスタッフの皆さんにご挨拶することができませんでした。
 ここに書いても伝わらないかもしれませんが、監督さん、スタッフの皆さんに御礼申し上げます。
 エキストラ出演&見学させていただいて、ほんとに楽しかったです。
 ありがとうございました。


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