ゴセンはそこで ぷっつりときれて、
まわりはみんな くらいそらです。
なんにもみえない
まっくらなそらです。
あかねちゃんはなにもないそらを
ものすごいはやさで おちて
いきました。
「おーい、だいじょうぶかーい」
キルケゴールのこえがしました。
はるかうえのほうに まめつぶの
ようにちいさく キルケゴールが
みえました。
おちていくスピードは どんどんはやくなり
まるで たつまきのなかにいるようです。
あかねちゃんはバケツをはなさないよう
ぎゅっとにぎっているのが やっとでした。
このままおちていったら、そのうち
じめんにぶつかって ぺっちゃんこに
なってしまうのでしょうか。